歩幅と認知機能の関係

2025年03月14日

 こんにちは、パーソナルジムSORAの森です。今回は、「歩幅と認知機能の関係」についてのお話しです。

 

 歩行の際に股関節の周辺の筋肉をたくさん使うのですが、股関節が固まりがちで歩くスピードが遅くなってきたと感じる方は、注意が必要です。歩幅が狭い人は、歩幅が広い人に比べて認知機能が衰えやすいいうエビデンスがあります。

 

 歩く速度は、歩幅と歩調で決まってきます。歩行速度=歩幅×歩調という感じです。この歩くスピードを決める2つの要素のうち、認知機能に関係しているのは歩幅の方だといわれています。その理由は、歩幅が脳の多くの部分を使って調節をされるからです。歩幅の調節は、運動野のある頭頂葉、注意や判断を司る前頭葉などが使われています。また、歩調に関与しているのは、小脳だと言われています。

 

 平坦な道では大きな歩幅で歩けるが、デコボコの未舗装の道では、転ばないように歩幅は小さくなります。また、人が混雑している街中では、前を歩いてる人に衝突しないように歩幅を狭くしてスピードを落としたりしてなど、様々な環境に合わせて歩幅はコントロールされています。

 

 普段から、体を動かす機会の少ない方は、歩幅が加齢によりどんどん狭くなるでしょう。しかし、普段から意識的に歩く時間を取っている方や、筋トレで下半身や股関節周辺の筋肉を使っている方は、加齢からくる歩幅の減少に歯止めをかけ、認知機能の維持につなげていけると思います。