糖質制限の筋肉への影響  ~ダイエット中に筋トレは必須~

2025年12月06日

 こんにちは、パーソナルジムSORAの森です。今回は、「糖質制限の筋肉への影響 ~ダイエット中に筋トレは必須~」についてのお話しです。

 

 数年前から、短期間で減量効果が出るということで、糖質制限ダイエットが流行していました。体外から摂取する糖質を減らすと、糖質を脂肪細胞に取り込ませる働きを持つインシュリンの分泌を抑えることができます。インシュリンの分泌を抑えることで脂肪細胞が太るのを防ぎながら、なおかつ余分なエネルギーを減らしていけるのが糖質制限ダイエットの特徴です。

 

 また、糖尿病予防の観点からも糖質制限が勧められています。糖質は体の中のタンパク質とくっつき「糖化」を起こします。糖化がすすむと「AGE(終末糖化産物)」が増えて細胞を傷つけるので、病気や老化を引き落とすと言われています。糖質摂取を減らして行くと、糖化ストレスが減るので様々な病気になりにくいと言われています。

 

 ただし、筋肉を作ると言う観点から言うと糖質制限はプラス面ばかりとは言えません。糖は筋肉に取り込まれる際に、筋グリコーゲンとして筋肉に蓄えられます。筋肉を動かすときに糖をつかう際には、血糖よりも先に筋グリコーゲンを使います。筋グリコーゲンが減ったら血糖を使う順番になっているので、常々、筋肉には筋グリコーゲンが600gくらい蓄えられています。

 

 糖質制限によって筋グリコーゲンが減ってしまうと筋肉の中にあるAMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)という酵素が活性化されます。すると、筋肉を作る為のタンパク質の合成にブレーキがかかり、同時に糖質よりも脂質をエネルギー源として使う反応が起こります。これによって、力づよく太い筋肉が付きにくくなります。太い大きな筋肉は燃費が悪いのでエコな筋線維維づくりにシフトしようとします。つまり、筋肉の遅筋線維化がすすむことになります。

 ただ、これらは、短期的に極端な糖質制限を行った場合なので、1年くらいかけて長期的にダイエットをするのであれば、糖質で制限しようが、脂質で制限しようが最終的には同じで変わらないという研究結果も出ているようです。

 

 結論として、ダイエットをする際は、糖質制限であろうと脂質制限であろうと、体重1kgに対して1.5~2.0gのタンパク質を摂取しながら筋トレは必須です。ダイエットで摂取カロリーを減らしていくと、どうしてもカタボリック(異化作用)になってしまい、筋肉を失いやすくなりますので、筋トレで筋肉に刺激を入れることで筋肉を失いにくくなります。

 

 大阪市中央区、松屋町、谷町四丁目、堺筋本町エリアにあるパーソナルジムSORAでは、「ボディビル優勝経験のある院長による理論と実践をを兼ね備えたトレーニング指導。」「解剖学、生理学、運動学などの体のメカニズムを熟知した国家資格者によるトレーニング指導。」「トレーニングと治療の融合。」などを特徴としております。

 

 加齢や運動不足による筋力低下で日常生活動作が不安な方。運動不足で筋力低下が激しく姿勢が悪くなってきた方。ダイエットしたい方。かっこいい体を作りたい方。スポーツ愛好家でパフォーマンスを上げたい方やコンディションを整えたい方。など経験豊富なトレーナーをお探しの方は、お気軽にご相談ください。

 

 只今、無料カウンセリング受付中(要予約)

 カウンセリング時間、約30分。

 

森 健浩

パーソナルジムSORA パーソナルトレーナー

そら鍼灸整骨院 院長

柔道整復師 鍼灸師

1995年大阪ボディビル選手権バンタム級 優勝