トレーニングの交差転移(クロスランスファー)

2024年10月05日

 こんにちは、パーソナルジムSORAの森です。今回は、「トレーニングの交差転移(クロストランスファー)についてのお話しです。

 

 ある部位をトレーニングした効果が、別の部位にも効果があらわれることをトレーニングの効果転移と言います。トレーニングの効果転移のひとつにトレーニングの交差転移があります。

 

 例えば、上腕二頭筋(ちからこぶ)の筋力を鍛える種目のダンベルカールを右側でおこなうと、その効果がトレーニングをしていない左側でも有意に増加するというもの。

 

 そのメカニズムはまだまだ分かっていない事が多いですが、基本的には、脳における学習効果であると考えられています。

 

 例えば、脳の左側から指令を出すとその指令が延髄の錐体で交叉して(錐体交叉)、反対の右側の上腕二頭筋に指令が伝わります。脳(左側)⇒上腕二頭筋(右側)です。これが反対の脳(右側)⇒上腕二頭筋(左側)も刺激されるというもの。また、筋力を発揮する際に筋力を抑制する働きがあるのですが、その抑制(ブレーキ)が外れやすくなるというもの。

 

 このような効果は、リハビリテーションの現場でも利用されています。例えば、左腕を負傷して使えなくなった際に、右腕だけをトレーニングしておくことで、左腕が回復して使えるようになるまでの間の筋力低下をできるだけ抑える効果があります。使える方をトレーニングをしておくだけで、負傷した方の筋力は回復しやすくなります。

 

 ですので、日々、トレーニングを習慣にしている方でどこか負傷してしまった場合、諦めてすべてのトレーニングをオフにしてしまうのではなく、負傷した部位は休ませて、動かすことができる部位はトレーニングをしておくことをおすすめします。そうすると負傷した部位の早期回復につながると思います。

 

 大阪市中央区、松屋町、谷町四丁目、堺筋本町エリアにあるパーソナルジムSORAでは、「ボディビル優勝経験のある院長による理論と実践をを兼ね備えたトレーニング指導。」「解剖学、生理学、運動学などの体のメカニズムを熟知した国家資格者によるトレーニング指導。」「トレーニングと治療の融合。」などを特徴としております。

 

 加齢や運動不足による筋力低下で日常生活動作が不安な方。運動不足で筋力低下が激しく姿勢が悪くなってきた方。ダイエットしたい方。かっこいい体を作りたい方。スポーツ愛好家でパフォーマンスを上げたい方やコンディションを整えたい方。などお気軽にご相談ください。

 

 只今、無料カウンセリング受付中(要予約)カウンセリング時間、約30分。

 

森 健浩

パーソナルジムSORA パーソナルトレーナー

そら鍼灸整骨院 院長

柔道整復師 鍼灸師

1995年大阪ボディビル選手権バンタム級 優勝