加齢によって筋繊維はシフトする

2024年05月11日

 こんにちは、パーソナルジムSORAの森です。今回は、「加齢によって筋繊維はシフトする」についてのお話しです。

 

 筋肉は、加齢とともに委縮します。普段、運動を定期的におこなわないと、40代~50代になってくると、太ももの筋肉などは、目立って減ってきます。

 

 具体的には、個々の筋繊維が細くなりながら、筋繊維の数も目減りします。Ⅰ型(遅筋繊維)とⅡ型(速筋繊維)の比率でいうとⅡ型(速筋繊維)の方が減る割合が大きいです。つまり、単に筋肉が細くなるだけでなく、速筋繊維に要求されるような素早く動く能力が落ちてきます。

 

 筋肉は運動神経に支配されています。この運動神経は、年を重ねるに従って1つまた1つと脱落して死んでいくといわれています。例えば100本程度の筋繊維を支配している運動神経が死んでしまうと、その支配下にあった筋繊維に指令が届かなくなります。これは、親がいなくなった状態といえます。

 

 そこで、筋繊維は、どうするか。新しい親(運動神経)を探します。筋繊維全体が神経の接合部のような様相を呈して、いつでも別の運動神経につながれる状態になります。(普段は他の運動神経とつながらないようにガードされています。)すると他の運動神経が枝分かれしてきて、親を失った筋繊維にくっつき、新たな支配関係が生まれます。

 

 仮に、Ⅱ型(速筋繊維)の運動神経が死滅して、そこに新たにⅠ型(遅筋繊維)がつながったとすると、その筋繊維はⅠ型(遅筋繊維)になってしまいます。

 

 加齢によって、Ⅱ型(速筋繊維)の方が先に死滅していくと言われています。理由は、Ⅱ型(速筋繊維)を支配している運動神経のほうがサイズが大きいからです。サイズが大きいとそれを維持するためにより多くのエネルギーを必要とするからです。Ⅱ型(速筋繊維)はサイズも大きく、支配している筋繊維の数も多いので、脱落による筋肉への影響も大きくなります。

 

 このⅡ型(速筋繊維)が減ってしまう現象を改善するために筋トレは有効です。あまり使われない筋繊維は、不要という判断を下され、アポトーシス(自殺)の反応が起きてしまいます。Ⅱ型(速筋繊維)を頻繁に使うことで、この筋繊維の寿命を延ばしていきたいところですね。

 

 大阪市中央区、松屋町、谷町四丁目、堺筋本町エリアにあるパーソナルジムSORAでは、「ボディビル優勝経験のある院長による理論と実践をを兼ね備えたトレーニング指導。」「解剖学、生理学、運動学などの体のメカニズムを熟知した国家資格者によるトレーニング指導。」「トレーニングと治療の融合。」などを特徴としております。

 

 加齢や運動不足による筋力低下で日常生活動作が不安な方。運動不足で筋力低下が激しく姿勢が悪くなってきた方。ダイエットしたい方。かっこいい体を作りたい方。スポーツ愛好家でパフォーマンスを上げたい方やコンディションを整えたい方。などお気軽にご相談ください。

 

 只今、無料カウンセリング受付中(要予約)カウンセリング時間、約30分。

 

森 健浩

パーソナルジムSORA パーソナルトレーナー

そら鍼灸整骨院 院長

柔道整復師 鍼灸師

1995年大阪ボディビル選手権バンタム級 優勝