腰痛のメカニズム

2022年02月28日

 腰痛の原因は、未だによく分かっていない事が多いのですが、筋肉の働きとメカニズムを理解することで見えてくることもあります。

 まず、筋肉の動きには、コンセントリック(短縮性)収縮とエキセントリック(伸張性)収縮があります。例えば、上腕二頭筋(力こぶ)のトレーニングの際のアームカールで説明していきます。握ったダンベルを持ち上げる際がコンセントリック。ダンベルをゆっくり下げる際がエキセントリック。ダンベルを持ち上げる際は、筋肉が縮みながらの出力。ダンベルを下げる際は、筋肉が伸びながら力がかかってい状態。この2つの動きは、どちらが筋肉の対する負荷が大きいかというと、筋肉が伸ばされながら負荷がかかっているエキセントリックです。ウエイトトレーニングで効果を出す場合、エキセントリックの方が大切です。

 話を腰のに戻すと、腰の場合、立位から前傾姿勢をとった際がエキセントリック(伸張性収縮)になります。日常的に悪姿勢(前傾姿勢)をとると、筋肉がエキセントリック状態になり、強い負荷が腰にかかり、筋肉は硬くなり、血行不良を起こし痛み始めます。

 

 また、筋肉繊維は、大きく分けて2つの種類に分けられます。速筋繊維と遅筋繊維。瞬発的に大きな力を発揮するがスタミナに欠ける速筋繊維。大きな力を発揮することはできないが、長時間働くことができる遅筋繊維。そして、筋肉を使う際、この2つの性格の違う筋繊維の特徴を上手に生かしています。コンセントリック収縮では、まず、遅筋繊維が働きそれから速筋繊維が働きます。これは、出力をできるだけ抑えてエネルギー消費を少なくする為と考えられています。

 

 つまり、速筋繊維の力を借りなくて済むなら借りたくないということです。しかし、エキセントリック収縮では、まず速筋繊維が働きだし、その後に遅筋繊維が働きます。これは、ブレーキをかけるなら初めから大きな力を出す方が安全だと考えられるからです。これらのことを考えると不良姿勢(前傾姿勢)が続くと、エキセントリックな強い力が腰部にかかり続けるので、腰痛を起こしやすくなります。腰を守る為には、エキセントリックな状態を避けた良い姿勢が大切です。また、良い姿勢をキープするには、腰部、腹部の筋力で腹圧を上げ、腰椎を安定させる必要がありますので、ウエイトトレーニング(筋トレ)は、必須であると言えます。

 

 大阪市中央区松屋町、谷町4丁目、堺筋本町エリアにある「パーソナルジムSORA」では、「理論と実践を兼ね備えたボディビル優勝経験のある院長によるトレーニング指導。」「解剖学、生理学、運動学、など体のメカニズムを熟知した国家資格によるトレーニング指導。」「トレーニングと治療の融合」などを特徴としております。経験豊富なパーソナルトレーナーをお探しの方は、是非、お声掛けください。

 

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森 健浩

パーソナルジムSORA パーソナルトレーナー

そら鍼灸整骨院 院長

柔道整復師 鍼灸師

1995年大阪ボディビル選手権バンタム級 優勝